低分子オレキシン受容体アゴニストの創製

  • 斉藤 毅
    筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
  • 長瀬 博
    筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • Design and Synthesis of Non-peptidic Orexin Receptor Agonists

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説明

<p>睡眠覚醒や摂食を制御する因子であるオレキシン系の発見以来、これまで多くのオレキシン受容体アンタゴニストが見出されてきた。一方で、作動活性を有する低分子アゴニストについては、未だ報告はない。われわれは、内因性リガンドであるオレキシンが、ナルコレプシーをはじめとする睡眠疾患や糖尿病、肥満に効果的であることに注目し、オレキシン受容体作動活性を有する化合物の探索研究を行った。スルホンアミド構造を有するHTSヒット化合物を分子基盤とし、独自の分子設計コンセプトを活用した最適化研究を行うことで、オレキシン2受容体選択的アゴニストYNT-185を世界に先駆けて見出した。YNT-185in vivoにおいて、オレキシンと同様に顕著な覚醒誘導、維持作用が確認された。また、本化合物はナルコレプシーモデルマウスを用いた投与実験において、劇的にその症状を改善した。</p>

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 26 (2), 90-96, 2016-05-01

    公益社団法人 日本薬学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712966444032
  • NII論文ID
    130007383316
  • DOI
    10.14894/medchem.26.2_90
  • ISSN
    24328626
    24328618
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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