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- 鈴木 賢二
- 藤田保健衛生大学名誉教授 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院院長
書誌事項
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- 第118回日本耳鼻咽喉科学会総会パネルディスカッション ガイドライン,指針,手引き : 日常診療への応用 : 耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き
- ダイ118カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ パネルディスカッション ガイドライン,シシン,テビキ : ニチジョウ シンリョウ エ ノ オウヨウ : ジビ インコウカ ナイシキョウ ノ カンセン セイギョ ニ カンスル テビキ
- 耳鼻咽喉科内視鏡の感染制御に関する手引き
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抄録
<p> 近年わが国でも内視鏡による感染が問題となり, 消化器科, 呼吸器科, 泌尿器科など複数の科でその洗浄・消毒ガイドライン等が示されている. 内視鏡はセミクリティカル機器に分類されるが, 生検時はクリティカル機器と考えるべきである. われわれ耳鼻咽喉科の観察用内視鏡およびチャンネル付内視鏡も同様であるが, これまで感染対策の手引き書は示されていなかった.</p><p></p><p> 内視鏡はその優れた診断能力や性能の向上により繁用され, 特にわれわれ耳鼻咽喉科領域においては, 診療時間内にその場で決定され, 比較的短時間に行われる検査であるため, 使用頻度は極めて高い. しかしながら施設ごとに保有される内視鏡の数は限られており, 消化器領域の実践ガイドをそのまま踏襲することには限界がある. したがって耳鼻咽喉科領域においてはその実状に合った高水準消毒を中心とした内視鏡感染制御の手引きの作成が必要となってきた.</p><p></p><p> 日本耳鼻咽喉科学会はワーキンググループを立ち上げ, アンケート調査を行い, 他科で行われている内視鏡の洗浄・消毒と大きな齟齬のない, 耳鼻咽喉科医が実施可能な手引きを作成した.</p><p></p><p> 本手引きの基本理念は標準予防策とスポルディングの分類に準拠し, すべての人の体液・血液は感染性があると考え, 患者間の感染予防と医療従事者の健康管理に配慮し, 内視鏡の洗浄・消毒を行うことである. すなわち使用直後の洗浄は流水と酵素洗浄剤を用いる. すすぎは十分に行う. 洗浄・消毒は原則として, 内視鏡全体 (挿入部・チャンネル内は必須) に対して行うことが好ましい. 消毒には高水準消毒薬などを用い, 添付文書に準拠する. 過酢酸, グルタラール, フタラールでは換気に注意し, 防護具を着用する. 二酸化塩素水溶液は安全であるが必ず単回使用とする. 乾燥は, アルコールを用い, 特にチャンネル内はしっかり乾燥させる. 保管は専用収納棚かホルダーを使用する. 各施設で実状に合ったマニュアルを作成しこれを遵守する.</p>
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科学会会報
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日本耳鼻咽喉科学会会報 121 (5), 645-650, 2018-05-20
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712966689792
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- NII論文ID
- 130007384418
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- NII書誌ID
- AN00191551
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- ISSN
- 18830854
- 00306622
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- NDL書誌ID
- 029080716
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可