超重核の殻構造を実験的に探る

  • 浅井 雅人
    日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Experimental Studies on Shell Structure of Superheavy Nuclei
  • チョウジュウカク ノ カクコウゾウ オ ジッケンテキ ニ サグル

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抄録

<p>超重元素の存在は超重核の殻構造に本質的に依存する。理論的には,陽子数114~126,中性子数172~184の領域に球形で安定な二重閉殻構造を持つ超重核の存在が予測されているが,その閉殻の位置や強さは理論によって大きく異なり,確立されているとは言い難い。一方,実験的には,人類は既に陽子数118, 中性子数177までの超重核の合成に成功しており,二重閉殻領域に足を踏み入れつつある。更に最近では,核分光学的手法により超重核の基底状態や励起準位の構造を直接的に明らかにする試みも行われている。本稿では,それら超重核の殻構造に関する実験的研究の現状を紹介する。</p>

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