砂泥互層に含まれる泥凝集体の形状再構成に関する検討

  • 大山 裕之
    東京大学大学院新領域創成科学科海洋技術環境学専攻
  • 荻野 誠也
    東京大学大学院新領域創成科学科海洋技術環境学専攻
  • 佐藤 徹
    東京大学大学院新領域創成科学科海洋技術環境学専攻
  • 安田 尚登
    高知大学教育研究部自然科学系理学部門
  • 天満 則夫
    国研)産業技術総合研究所エネルギー・環境領域創エネルギー研究部門メタンハイドレート研究ユニット
  • 長尾 二郎
    国研)産業技術総合研究所エネルギー・環境領域創エネルギー研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Shape Reconstruction of Mud Flocculate in the Sand and Mud Alternate Layer

抄録

<p> 将来のエネルギー源としてのメタンハイドレートは,日本近海の海底下にある砂泥互層の砂層孔隙内に存在しているが,この砂層内に泥の凝集体(フロック)というものが存在している事が明らかになっている.このフロック粒子の形状を把握し,かつ数値的に再構成する手法を確立しておくことは,海底下堆積層内でのガス・水の流動状態を数値的に明らかにする場合に必要となる.そこでサンプルより抽出したフロック粒子を観測装置上にて顕微カメラを用いた撮影を行い,コンピュータビジョンの一手法であるステレオ法を用いて3Dモデルの再構成を行った.微細かつ特長の少ない対象であり,被写界深度の浅い顕微カメラを用いているため,適するソフトウェアの仕様の決定と,撮影条件と精度の検討も行っている.この3Dモデルを元にして,数値計算で容易に使用できる手法の球面調和関数展開によるフロックの数値モデル化を行った.これらにより,これまで未知であったフロックの形状モデリング手法を提案した.</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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