書誌事項
- タイトル別名
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- Rate of congenital missing of the third molar in Japanese people in Edo period
- 江戸時代人の第三大臼歯の欠如率 : 身分階級による違い
- エド ジダイジン ノ ダイサン ダイキュウシ ノ ケツジョリツ : ミブン カイキュウ ニ ヨル チガイ
- ―身分階級による違い―
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抄録
<p>江戸時代の遺跡から発掘された甕棺被葬者(武士階級)と早桶被葬者(庶民階級)の頭蓋196例について第三大臼歯の欠如率を調査した。欠如率は調査歯数に対する欠如歯数の割合として算出し,その結果は,順に早桶男性23.8%,早桶女性26.5%,甕棺男性30.0%,甕棺女性36.0%であった。女性が男性より欠如率の高い傾向にあったが,男女を総合した欠如率は早桶群が24.8%,甕棺群が33.2%であった。この率には5%レベルでの有意差があった。これまでの研究から早桶群が幅広く比較的頑丈な顎を持つこと 甕棺群が狭い顔面と華奢な顎を持つことが知られており,今回得られた結果を考察すると,早桶群では発達した上下顎骨に第三大臼歯を容れる十分なスペースがある一方で,甕棺群ではそのスペースが足りないということがその要因として考えられる。</p>
収録刊行物
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- Anthropological Science (Japanese Series)
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Anthropological Science (Japanese Series) 126 (1), 5-13, 2018
一般社団法人 日本人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712972353920
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- NII論文ID
- 130007412260
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- NII書誌ID
- AA11307827
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- ISSN
- 13488813
- 13443992
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- NDL書誌ID
- 029131210
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可