介護機能ユニット統合型システムの実態分析と介護資源運用に関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Consideration in the Analysis of the Care Functional Unit Integration System and the Relevant Management Care Resources
  • カイゴ キノウ ユニット トウゴウガタ システム ノ ジッタイ ブンセキ ト カイゴ シゲン ウンヨウ ニ カンスル コウサツ

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抄録

研究目的は,介護機能ユニット統合型システムの類型や効果・効率,統合の有無と属性との関連性を明らかにし,今後の介護システムのあり方を提言することである.研究方法は,類型化分析,効果・効率分析,仮説検証を適用した.その結果,次の諸点が判明した.(1)通所介護機能ユニットが中心となり統合型システムを構成する,(2)統合により利用者側・提供者側の安心感・信頼感が向上する,(3)システム件数の多い類型と経営状況間に有意な関連性がある,(4)通所介護機能ユニットの所在地人口規模・定員規模と統合の有無間に有意な関連性がある.これらの分析結果から,次の政策誘導とマネジメントを提言する.(1)都市部では統合型システム化を推進する,(2)動線コスト,サービス提供のための調整や利用者情報共有にかかる時間等のコスト,効果・効率を管理する介護機能ユニットのマネジメント体制を確立する,(3)住宅整備と統合型システムの統合を政策的に推進する.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 51 (3), 119-131, 2010-11-30

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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