支援費制度における利用者本位の受給支援システムの検討 : アメリカの自己決定/受給者本位モデルを参照して

  • 岡部 耕典
    東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Consumer Centered Planning Support System of the Assistance Benefit Supply System : In Particular Reference with the Self-Determination Model with Consumer Budget Control in the United States
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抄録

支援費制度では,利用者自身が必要とするサービスを決め,自治体に対しその購入に必要な支援費の支給を求める仕組みとなっている.しかし,給付を行う側と受ける側が非対等な関係にある限り,真に利用者本位の受給を実現するためには,個人の必要な社会的構築を行う受給支援のシステムが必要であり,それは,コミュニケーションや交渉に対して社会的不利のある利用者において顕著である.本論は,まず,支援費の給付における必要と割当の調整のメカニズムおよびわが国の障害の分野におけるケアマネジメントの適用について考察を行った.続いて,アメリカの発達障害者たちにより構築されてきた生活支援システムである自己決定/受給者本位モデルについて検討を行った.これらの検討の結果,日本の知的・発達障害者が,その地域生活において必要となる受給支援システム構築のためのさまざまな示唆を得た.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 45 (1), 13-22, 2004-07-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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