DNA抽出法であるQIAGEN法とPURE法をLoopamp<sup>®</sup>マイコプラズマP検出試薬キットを使用したLAMP法による比較検討

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タイトル別名
  • Comparison of QIAGEN method and PURE method, which is a DNA extraction method by the LAMP method using Loopamp <i>Mycoplasma Pneumoniae</i> detection reagent kit

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説明

<p>LAMP法を用いたマイコプラズマ肺炎の遺伝子検査で使用するQIAamp DNA mini kit(Qiagen)(QIAGEN法)は手技が煩雑で時間を要する。より簡易でDNA抽出までの時間が短縮できるLoopamp PURE DNA抽出キット(栄研化学)(PURE法)を採用すれば作業効率の改善が望めると考え,この2法の比較検討を行った。本検討では,マイコプラズマ感染を強く疑う小児患者27名を対象に咽頭拭い液を材料とし,QIAGEN法,PURE法で抽出されたDNAを使用し,Loopamp®マイコプラズマP検出試薬キットで測定を行い,陽性一致率,陰性一致率,全体一致率を算出した。また,QIAGEN法,PURE法,それぞれのDNA抽出時間の比較を行った。その結果,QIAGEN法,PURE法,ともに14例が陽性,13例が陰性であり,100%一致し,PURE法はQIAGEN法に比べDNA抽出時間が大幅に短縮できた。新しいDNA抽出法であるPURE法を採用することにより,臨床側へ迅速な結果報告が可能となり,小児科における治療や治療効果判定に有意義と考えられた。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 67 (4), 456-461, 2018-07-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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