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- 小林 江里香
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 野中 久美子
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 倉岡 正高
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 松永 博子
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 村山 幸子
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 田中 元基
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 根本 裕太
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
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- 村山 洋史
- 東京大学高齢社会総合研究機構
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- 渡辺 修一郎
- 桜美林大学大学院老年学研究科
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- 稲葉 陽二
- 日本大学法学部
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- 藤原 佳典
- 東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム
書誌事項
- タイトル別名
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- Community Child-Rearing Support Scale: Applicability across generations and differences in the supportive behaviors among generations
- 「 チイキ ノ コソダテ シエン コウドウ シャクド 」 ノ タセダイ エ ノ テキヨウ カノウセイ ト シエン コウドウ ノ セダイ ベツ トクチョウ
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説明
<p>目的 中高年向けに開発された「地域の子育て支援行動尺度」について,1)多世代での尺度の信頼性・妥当性の確認を行い,世代別の2)支援行動の実施状況と内容,3)支援行動の関連要因における特徴を,性差とともに明らかにする。</p><p>方法 東京都内と近郊の2地域において無作為抽出された25-84歳の住民を対象に郵送調査を実施し,8,918人(回収率33%)より有効回答を得た。対象者は65-84歳(高年層),50-64歳(中年層),25-49歳(若年層)の3年齢層と性別で分け,1)子育て支援尺度の信頼性係数の算出と確認的因子分析,2)尺度の総合点,および下位尺度別(子どもの安全・健全な成長,親への手段的/情緒的サポート)得点を従属変数とする分散分析,3)子育て支援総合点を目的変数,様々な個人特性を説明変数とする重回帰分析を実施した。</p><p>結果 7項目での信頼性係数はどの年齢層も0.85以上と高く,因子分析のモデルの適合度も基準を満たしていた。高年層は中・若年層に比べて「子どもの安全・健全な成長」のための支援を行い,「親への情緒的サポート」も若年層と同程度(女性)かそれ以上に(男性)実施しており,総合点は3年齢層の中で最も高かった。子どもを預かるなどの「親への手段的サポート」得点は,若年層の女性が他集団より高いものの,全体的に低かった。12歳以下の子・孫をもつことと世代性(generativity)は,どの年齢層でも子育て支援得点を高めていたが,若年層では子どもの有無,高齢になるほど世代性との関連が強かった。また,町会やボランティア団体の参加者,高校卒業以下の学歴の人ほど支援している傾向は3年齢層で共通していた一方,若年層のみで賃貸の集合住宅居住者が支援していない傾向がみられた。</p><p>結論 「地域の子育て支援行動尺度」は多世代での使用が可能であることと,地域の子育て支援における高齢者の役割の重要性が示された。子育て支援の関連要因には,世代間で共通点・相違点があった。</p>
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 65 (7), 321-333, 2018-07-15
日本公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712977115136
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- NII論文ID
- 130007427878
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 029116512
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- PubMed
- 30068818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可