ミニブタにおけるERG記録条件の検討について
書誌事項
- タイトル別名
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- Examination of ERG recording conditions in miniature pigs
説明
<p>(目的)</p><p>ミニブタの網膜電位図(ERG)を記録する際の暗順応時間及び刺激条件について検討した。</p><p>(方法)</p><p>ゲッチンゲンミニブタ(4~8カ月齢)を用いて、暗順応時間の検討では、暗順応時間を0分、30分、60分、90分、120分で検討した。ERG刺激条件では、ISCEVスタンダードの条件に加え、Dark-adapted 0.03 ERG 及びLight-adapted 10.0 ERG の刺激条件を検討した。本検討は、いずれも麻酔下での実施を前提とし、社内動物倫理委員会の承認を得ているものである。</p><p>(結果)</p><p>暗順応時間の検討では、60分以降の波形に明らかな反応の違いがみられなかったことから、暗順応時間は60分が適当であると考えられた。</p><p>ERG刺激条件では、ISCEVスタンダードの推奨条件である、Dark-adapted 30.0 ERG の刺激条件は反応が強すぎ、ミニブタにおいては不適であると考えられた。因って、Dark-adapted 0.01、0.03、3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0 flicker ERGが適切であると考えられた。</p><p>(まとめ)</p><p>以上、ミニブタの網膜電位図の記録においては、暗順応時間が60分、刺激条件がDark-adapted 0.01、0.03、3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0 flicker ERGが最適と考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-145-, 2018
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712981952512
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- NII論文ID
- 130007432402
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可