2型糖尿病モデル動物WBN/Kob-Lepr<sup><i>fa</i></sup>ラットにおける眼球の病理組織学的解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Histopathological Analysis of Eyes in the WBN/Kob-Lepr<sup><i>fa</i></sup> Rats, a Model of Type 2 Diabetes Mellitus
抄録
<p>【背景】肥満遺伝子(fa)を有するWBN/Kob-Leprfaラットは過食および肥満を呈し、早期より脂質異常症および高血糖を発症する2型糖尿病モデル動物である。ヒトにおける2型糖尿病の合併症として糖尿病性白内障ならびに網膜症が良く知られている。本研究では老齢WBN/Kob-Leprfaラットにみられる眼球病変についてWistarラットと比較検討した。</p><p>【材料および方法】実験には雄性WBN/Kob-LeprfaラットおよびWistarラットを各7匹使用した。すべてのラットは定期的に体重および血糖値を測定した。40週齢に達したラットを一晩絶食し、麻酔下で採血後、眼球を採取した。採取した眼球をスーパーフィックスで固定し、パラフィン包埋後、薄切切片を作製、ヘマトキシリン-エオジン染色を施し光学顕微鏡で観察した。</p><p>【結果】Wistarラットの血糖値は40週齢までほぼ一定であったのに対し、WBN/Kob-Leprfaラットの血糖値は17週齢でピークに達し、40週齢まで高血糖が持続した。高血糖発症後のWBN/Kob-Leprfaラットの体重は減少傾向にあった。病理組織学的検査では、WBN/Kob-Leprfaラットの全例において、水晶体の変性・壊死に起因する白内障及び、び慢性の網膜萎縮が観察された。網膜萎縮は網膜全層に及ぶ強いものであり、網膜全域に観察された。また、WBN/Kob-Leprfaラットでは結膜の水腫も観察されたが(6匹/7匹)、角膜及び虹彩には明らかな変化は観察されなかった。</p><p>【結論】以上の成績より、WBN/Kob-Leprfaラットはヒト糖尿病患者と同様の白内障及び網膜萎縮を発症することが明らかとなった。老齢WBN/Kob-Leprfaラットはヒト糖尿病性白内障および網膜症のモデル動物として有用であろう。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-238-, 2018
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712983454976
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- NII論文ID
- 130007432127
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可