環境水中フミン物質の簡易分析法と琵琶湖・流域河川水での動態解析

  • 山田 悦
    京都工芸繊維大学環境科学センター 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
  • 島居 克希
    京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
  • 上田 智也
    京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
  • 寺井 大地
    京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
  • 水口 裕尊
    京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
  • 布施 泰朗
    京都工芸繊維大学環境科学センター 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Simple Analysis and Dynamics of Humic Substances in Lake Biwa and Its Surrounding Rivers
  • カンキョウ スイチュウ フミン ブッシツ ノ カンイ ブンセキホウ ト ビワコ ・ リュウイキ カセンスイ デ ノ ドウタイ カイセキ

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抄録

<p>琵琶湖北湖では1985年以降,難分解性の溶存有機物質(DOM)の増加が問題となっており,土壌フミン物質と藻類由来DOMなどが原因であることがわかってきた.疎水性樹脂(DAX-8)を用いるカラム分画法による疎水性酸(フミン物質)の分析は,時間を要する上にDOC濃度の低い試料には適用できない.そこで,三次元蛍光光度法(3-DEEM)と溶存有機炭素(DOC)測定を用いる環境水中フミン物質の簡易分析法についてカラム分画法と比較検討し,琵琶湖及び流域河川水の動態解析に適用した.土壌フルボ酸(FA)としてDando FAを標準物質として簡易分析法で淀川水系河川水のFAを求めた結果は,琵琶湖水の影響がある宇治川を除くとカラム分画法の結果と比較的良い一致を得た.この簡易分析法を琵琶湖流入河川水中FAの動態解析にも適用した.琵琶湖水のFAの簡易分析の場合は,標準物質として琵琶湖水から単離されたBiwako FAを用いた.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 67 (7), 413-421, 2018-07-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (12)*注記

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