背臥位での頸部と上肢肢位が胸腹部局所の換気に与える影響の評価

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タイトル別名
  • Influences of Neck and Shoulder Postures on Regional Ventilation Involving the Rib Cage and Abdomen in a Supine Position
  • ハイガイ デ ノ ケイブ ト ジョウシシイ ガ キョウ フクブ キョクショ ノ カンキ ニ アタエル エイキョウ ノ ヒョウカ

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抄録

〔目的〕背臥位における頸部と上肢肢位の操作が局所換気量と胸腹部体積に与える影響を検討すること.〔対象と方法〕健常若年成人男性15名を対象とした.背臥位にて頸部中間位と回旋60°位,上肢外転10°と90°と135°位を組み合わせ6肢位にて行った.対象者は呼吸流量計をつけて安静呼吸を行い,胸腹部の呼吸運動を三次元動作解析装置で解析した.胸腹部は左右二分割,上下三分割(上部胸郭,下部胸郭,腹部)の6つに分割した.一回換気量(VT),呼気終末胸腹部体積(EERAV),部位別EERAVをExcel VBAを用いて算出した.〔結果〕部位別EERAVは上肢外転10°位に比べ,135°位では同側下部胸郭で有意に増大した.VT,EERAVは頸部と上肢肢位の影響を受けなかった.〔結語〕上肢外転135°位は同側の下部胸郭の呼気終末肺気量位を増加させる可能性が示唆された.

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