突出痛の理解とフェンタニル口腔内吸収製剤の適正使用

この論文をさがす

説明

我が国においても即効性オピオイド製剤(rapid onset opioids:ROO)と呼ばれるフェンタニル口腔内吸収製剤(transmucosal immediate release fentanyl:TIRF)の使用が開始された.現時点では,我が国において使用可能なTIRFはフェンタニルクエン酸塩口腔粘膜吸収製剤(イーフェンバッカル錠)とフェンタニルクエン酸塩舌下錠(アブストラル舌下錠)であるが,いずれも添付文書上の効能効果は「強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の癌患者における突出痛の鎮痛」と記載されている.要するに,TIRFは突出痛専用治療薬である.本稿では,TIRFが安全かつ有効に使用されるために必要な「突出痛の概念」と「TIRFの適切使用」について述べる.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 52 (1), 36-38, 2016

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ