野球検診で発見された上腕骨小頭離断性骨軟骨炎例の特徴
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説明
近年,小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)の早期発見を目的とした野球検診が全国的に広がっている.我々も平成22年度より宮崎県少年野球検診を行っている.<BR> 7年間で合計3051名が検診を受診し,OCDと診断されたのは84名(2.8%)であった.我々はOCDは投球機会の多い投手・捕手をしている体格のいいチームの中心選手に多い印象をもっている.<BR> それを検討するために体格(身長・体重)とポジション(投手・捕手をしているか),加えて投球時痛・小頭部圧痛・肘関節可動域制限の有無に関し,OCD群とコントロール群の2群間で検討したので報告する.<BR> 結果は身長・体重に関しては有意差はなかった.投手・捕手の割合,投球時痛・小頭部圧痛・可動域制限がある割合はすべてOCD群で有意に高かった.<BR> OCDは投手捕手をしている選手に多く発生していた.ポジションや投球数を考慮した予防活動が必要である.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 42 (2), 552-554, 2018
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712993149952
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- NII論文ID
- 130007481030
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可