書誌事項
- タイトル別名
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- A study on the impact of sarcopenia on postoperative short-term outcomes in patients with gastric cancer
- イガン カンジャ ニ オケル サルコペニア ガ ジュツゴ タンキ セイセキ ニ オヨボス エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ
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説明
高齢がん患者はサルコペニアに陥りやすい状態となっている.今回,岩手医科大学外科(以下,当科)の胃癌胃切除患者におけるサルコペニアが,術後6ヵ月までの短期成績に及ぼす影響について検討した.Asian Working Group on Sarcopenia in Older Peopleのアルゴリズムで65例中12例(18.5%)がサルコペニアと診断され,高齢者,女性,低体重に有意に多かった.サルコペニア群では術前アルブミン値が有意に低値を示していたが,術前後の比較では,サルコペニア群で術後有意に上昇していた.また,術前併存疾患,Clavien-Dindo分類gradeⅡ以上の術後合併症で両群間に有意差は認めなかったが,gradeⅣb(縫合不全)に関してはサルコペニア群で有意に多かった.今回の検討により,当科での周術期管理の有効性も示唆され,サルコペニアは日常生活動作,栄養状態,筋肉量,代謝などの悪影響が報告されており,今後サルコペニア予防に関し,術前および術後長期にわたる医学的介入を検討する必要がある.
収録刊行物
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- 岩手医学雑誌
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岩手医学雑誌 70 (1), 1-11, 2018
岩手医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712997827328
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- NII論文ID
- 130007473017
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- NII書誌ID
- AN0028144X
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- ISSN
- 24340855
- 00213284
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- NDL書誌ID
- 029077347
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可