福島県における医療機器開発支援ネットワーク

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抄録

<p>福島県は医療機器受託生産金額,医療用機械器具の部品等生産金額において,国内でも上位(平成26年は1位)であるほか,県内には福島県立医科大学をはじめ,日本大学工学部や福島大学共生システム理工学類,会津大学において医療・福祉機器関連の教育や研究開発が行われている.県ではこのような特徴を活かして,産学官の連携による医療機器関連分野の集積を図るため,東日本大震災からの復興を期して策定した重点プロジェクトの一つに「医療関連産業の集積」を位置付け,様々な事業を展開している.平成29年度からは「次世代医療産業集積プロジェクト」がスタートし,研究開発推進,企業支援・地域活性化,医工連携・人材育成,販売促進・海外展開,拠点運営強化をアクションプランとして進めている.特に,人材育成では,県内企業の社員だけでなく,大学学部生や高等専門学生,大学院生を対象としたコースが設けられており,単なる技術的な内容だけなくビジネスモデルや法規についてのセミナーが行われ,成果を挙げている.また,拠点運営強化については,平成28年度に開所した,「ふくしま医療機器開発支援センター」や「医療―産業トランスレーショナルリサーチセンター」を核とした,医療機器開発支援体制,創薬研究開発支援体制の強化が進められている.以上のように福島県では,県を挙げた医療機器開発支援の取り組みが行われている.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S27-2-S27-2, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713000862208
  • NII論文ID
    130007483837
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s27-2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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