学習量によって次数を変化させたヒトに対する迷路課題の難易度を決定するパラメータの検討

DOI
  • 横田 和幸
    名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻
  • 船瀬 新王
    名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻 理化学研究所 脳科学総合研究センター 国立長寿医療研究センター
  • 内匠 逸
    名古屋工業大学大学院 工学研究科 情報工学専攻
  • 藤原 清悦
    聖マリアンナ医科大学 医学部

書誌事項

タイトル別名
  • Determining parameters of the mazes difficulty for the mazes with large and small learning amount.

抄録

<p>近年,脳機能解析のためヒトに対して迷路課題が実施されている.しかし,ヒトに対する迷路課題の難易度は定量化されていない.本研究では,ヒトに対して迷路課題を実施することで,ヒトに対する迷路課題における難易度を定量的に示すパラメータを求めることを目的とする.ヒトに対して迷路課題を用いた実験を行った.本実験では,ディスプレイ上に迷路を表示し,キーボード操作により探索を行わせる.本実験は,二日連続で実施される.二日間で合計30面の迷路探索を行う.同一の迷路に対して三回続けて迷わず迷路探索を終了することで別の迷路に切り替わる.本研究では,分岐コスト,迷路コスト,可変迷路コストを定義する.分岐コストは,迷路の一つのT字分岐における学習量の期待値によって定義される.迷路コストは,スタートからゴールの最短経路上に存在する分岐コストの総和と迷路全体に存在するT字分岐の個数の積で定義される.可変迷路コストは,迷路コストの式中に存在する変数の次数を,学習量に応じて変化させることで定義される.迷路の探索回数と迷路コストに対して正の相関を確認することができた.さらに,迷路の探索回数と可変迷路コストに対して相関係数を算出したところ,迷路の探索回数と迷路コストに対する相関係数よりも大きな相関係数を得た.したがって,可変迷路コストはヒトに対する迷路課題の難易度を定量化するパラメータであると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S299-S299, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713000874880
  • NII論文ID
    130007483789
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s299
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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