ホスファゼンオリゴマーの合成と歯科用レジンへの応用

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タイトル別名
  • Synthesis of Phosphazene Oligomers and their Application to Dental Resin

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説明

本研究は, ホスファゼンオリゴマー(ポリホスファゼンリニアーモノマー)の合成と合成したオリゴマーをシクロホスファゼンモノマーに配合し, 光重合した場合の重合体の性質について検討したものである.オリゴマーの合成は, まず, ヘキサクロロシクロトリホスファゼン(P3N3Cl6)を開環重合して, ポリジクロロホスファゼン〓NPCl2nを合成し, 次に, この塩素2個を2-ヒドロキシエチルメタクリレート[HO(CH2)2OOC(CH3)C=CH2, HEMA]で置換して, 〓NP(EMA)2nを合成し, また, 塩素1個をそれぞれHEMAおよびトリフルオロエタノール(HOCH2CF3)で置換して, 〓NP(TF)1(EMA)1nを合成した.オリゴマーの分子量は, 6, 500〜8, 000であった.オリゴマー2種を10〜30wt%シクロホスファゼンモノマーP4N4[OCH2CF3]2[O(CH2)2OOC(CH3)C=CH2]6(4PN(TF)2(EMA)6)に配合して, 光重合した場合, 機械的性質が良好であった配合量は, いずれも20wt%であった.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 13 (5), 428-433, 1994-09-26

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (4)*注記

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