書誌事項
- タイトル別名
-
- Factors Affecting Loss of Ambulatory Ability in Patients with Duchenne Muscular Dystrophy
この論文をさがす
説明
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者の歩行が不可能となる原因を探った。DMD患者14名を10歳までに歩行能力を喪失した群(7名: 年少群)と10歳以降も歩行可能であった群(7名: 年長群)に分け,歩行可能時点と歩行能力喪失時点の筋力,ROM,身長,体重,BMIの5項目で検討した。検査間隔は1年以内で,平均9.2ヵ月であった。年少群と年長群の5項目の可能時点と喪失時点の比較では,可能時点で年少群の5項目は年長群を上回っていた。しかし喪失時点では年少群のROMのみが年長群より低下した。また年少群ではROMの変化が最も大きく,年長群では5項目の低下は均等であった。さらにROMの左右差は年少群でのみ増大した。以上のことから歩行不可能となった主な原因は,年少群が下肢のROM制限と左右差の増大,年長群が種々の項目の低下であった。特に年少群の急激なROM制限の増大は二次障害である可能性が高く,伸張運動の重要性が示唆された。
収録刊行物
-
- 理学療法学
-
理学療法学 25 (5), 277-282, 1998-07-31
一般社団法人日本理学療法学会連合
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390845713002558080
-
- NII論文ID
- 110004009697
-
- NII書誌ID
- AN10146032
-
- ISSN
- 2189602X
- 02893770
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可