亜硫酸塩による吸収式冷凍機内の腐食抑制剤溶解度の改善とその鉄の不働態化に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Improvement of Solubility of Corrosion Inhibitor by Sulfite and its Influence on Iron Passivation in Absorption Refrigeration Systems
  • アリュウサンエン ニ ヨル キュウシュウシキ レイトウキ ナイ ノ フショク ヨクセイザイ ヨウカイド ノ カイゼン ト ソノ テツ ノ フドウタイカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>吸収式冷凍機内において,モリブデン酸塩が鋼の重要な腐食抑制剤として使用されているが,濃厚LiBr水溶液中での溶解度が小さく沈殿しやすいという問題がある.本研究では,モリブデン酸塩の沈殿抑制剤として亜硫酸塩の使用を提案するとともに,それが鉄の初期不働態化挙動に与える影響について調査する.また亜硫酸塩の作用が,より強い不働態化剤である硝酸塩によってどのように影響されるかについても調査する.亜硫酸塩の添加は硝酸塩併用の有無によらず鉄の腐食量を減少させ,鉄表面に形成する酸化物層(MoO2,Fe3O4)の形成を促進する結果となった.結論として,亜硫酸塩は吸収式冷凍機においてモリブデン酸塩濃度と鉄の腐食を制御するための有効な添加剤といえる.</p>

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