腐食環境下で応力付与した高張力鋼板の腐食速度と拡散性水素の評価

  • 北原 学
    株式会社豊田中央研究所 材料・プロセス1部
  • 辻 彩
    株式会社豊田中央研究所 材料・プロセス1部
  • 浅田 崇史
    株式会社豊田中央研究所 材料・プロセス1部
  • 鈴木 智博
    株式会社豊田中央研究所 材料・プロセス1部
  • 堀川 敬太郎
    大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻
  • 小林 秀敏
    大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Corrosion Rate and Diffusible Hydrogen Content of High Tensile Steel under Loading with Corrosion Environment
  • フショク カンキョウ カ デ オウリョク フヨ シタ コウチョウリョク コウバン ノ フショク ソクド ト カクサンセイ スイソ ノ ヒョウカ

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抄録

<p>本研究では腐食環境中の応力-腐食-拡散性水素量の関係を明確化するために,市販の高張力鋼を用いて,pH2水溶液浸漬腐食中でCLTを実施したときの腐食速度および拡散性水素量について電気化学インピーダンス法および水素昇温脱離分析によって評価した.その結果,応力増加に伴い新生面が生成するために腐食速度が増加することが明らかになった.一方,応力増加に伴い拡散性水素量が増加した.特に塑性変形により転位・欠陥にトラップされる水素量に著しい増加が見られた.また,応力は腐食速度よりも拡散性水素量に強い影響を与えることが示唆された.</p>

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