ミツトゲマダラカゲロウ(<i>Drunella trispina</i> (Uéno))(カゲロウ目,マダラカゲロウ科)幼虫の河床分布と細粒底質の関係

書誌事項

タイトル別名
  • Microdistribution of <i>Drunella trispina</i> (Uéno) (Ehemeroptera, Ephemerellidae) larvae in relation to fine substrate
  • ミツトゲマダラカゲロウ(Drunella trispina (Ueno))(カゲロウ目,マダラカゲロウ科)幼虫の河床分布と細粒底質の関係
  • ミツトゲマダラカゲロウ(Drunella trispina (Ueno))(カゲロウモク,マダラカゲロウカ)ヨウチュウ ノ カショウ ブンプ ト サイリュウテイシツ ノ カンケイ

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抄録

<p> 石礫下部に生息するミツトゲマダラカゲロウ(Drunella trispina (Uéno))老齢幼虫について,河床分布と細粒底質の関係を明らかにするために,2016年6月に多摩川水系の山地渓流において,周囲もしくは直下の細粒底質量が様々である石礫における本種幼虫の在不在を調べた。ミツトゲマダラカゲロウの老齢幼虫は,直下や周囲の河床表面を細粒底質が占める割合が大きい石礫ほど出現確率は高く,かつ幼虫が出現したのは直下の河床表面を細粒底質が占める割合が大きい石礫(面積割合 > 75%)のみであった。本研究の結果は,瀬の石礫底に生息するとされ,砂や砂利を直接利用しない底生動物種においても,細粒底質が微生息場の構成要素として重要である可能性を示すものである。</p>

収録刊行物

  • 陸水学雑誌

    陸水学雑誌 78 (3), 231-235, 2017-09-30

    日本陸水学会

参考文献 (12)*注記

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