ノルウェーにおける新右翼政党の成長戦略

書誌事項

タイトル別名
  • The Growth Strategy of the New Right-wing Party in Norway
  • ノルウェーにおける新右翼政党の成長戦略 : 「排外主義」からポピュリスト政党へ
  • ノルウェー ニ オケル シン ウヨク セイトウ ノ セイチョウ センリャク : 「 ハイガイ シュギ 」 カラ ポピュリスト セイトウ エ
  • 「排外主義」 からポピュリスト政党へ
  • From “Chauvinism” to the Populist Party

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抄録

ノルウェーの新右翼政党、進歩党は、議会で野党第1 党の議席を占め、政権入りも近いといわれる。進歩党は、1980 年代後半から排外主義的な主張を掲げて勢力を拡大したが、完全に議会内に定着してしまうと、過激な主張をやめ、穏健化してしまった。進歩党のこの路線変更はいったい何のためであったのか。本稿の目的は、進歩党が、反移民とウルトラ・ナショナリズムを基軸とする諸外国の新右翼政党とは異なり、状況に合わせて政策を自在に変化させて成長を続けてきたポピュリズム政党であると証明することにある。進歩党にとって移民政策は、単に有権者の注目を集めて支持を拡大し、議会に定着して、政権に招聘されようという成長戦略の「道具」に過ぎなかったのである。

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