<b>症状出現から間もなく心破裂に至ったたこつぼ症候群の1</b><b>例 </b>
書誌事項
- タイトル別名
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- <b>A case of sudden cardiac rupture complicated with takotsubo syn</b><b>drome </b>
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抄録
<p> 症例は70歳の女性.多発性骨髄腫,肺炎に対し当院血液内科にて入院加療中であった.免疫抑制薬使用中であり,肺炎加療は難渋し,長期入院を要していた.入院中に突然の胸背部違和感が出現し,12誘導心電図にてST変化を認め,急性冠症候群の疑いで当科へ診療依頼となった.心電図上ST変化を認めたものの,経胸壁超音波検査では心基部過収縮,心尖部無収縮のたこつぼ症候群様変化を認めた.急性冠症候群を臨床所見上否定できず,同日,緊急冠動脈造影検査を行った.その結果,冠動脈に有意狭窄は認められず,左室壁運動はたこつぼ症候群様変化を認めた.この時点で,たこつぼ症候群と診断した.集中治療室へ帰室し,その直後は全身状態安定して経過していたが,帰室約7時間後に突然の心停止に至った.心肺蘇生行ったが,反応に乏しく,蘇生開始約50分後に死亡確認に至った.原因究明のために病理解剖を行った.肉眼的所見では,心臓周囲に約50 mLの血性心膜液の貯留を認め,左室心筋心尖部に心筋内出血を認めた.出血は心外膜脂肪織内に及んでおり,さらに心筋に小さな穿孔部位が確認された.組織学的所見においても心尖部心筋内出血の所見であり,肉眼所見と一致した.これらの結果より,たこつぼ症候群およびそれに伴う心破裂と診断した.症状出現から間もなく心破裂に至った,稀なたこつぼ症候群と考えられた.</p>
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 49 (10), 1041-1047, 2017-10-15
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713013210496
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- NII論文ID
- 130007500139
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可