右陰囊内腫瘤局所切除後に高分化型脂肪肉腫と診断した1例

  • 竹村 公佑
    公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院泌尿器科
  • 吉村 敏宏
    公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院泌尿器科
  • 鄭 子文
    公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院検査科病理
  • 吉川 哲夫
    公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF WELL-DIFFERENTIATED LIPOSARCOMA IN THE RIGHT SCROTUM, DIAGNOSED AFTER LOCAL TUMOR EXCISION

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抄録

<p>症例は71歳,男性.右陰囊内腫瘤を主訴に当科を受診.超音波検査および磁気共鳴画像検査にて精巣に隣接する6.5cm大の腫瘤を認め,右陰囊内脂肪腫の術前診断にて,陰囊皮膚切開による局所切除術を施行した.病理組織学的診断は異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫であった.悪性腫瘍のため二期的手術が必要と判断し,拡大切除として鼠径皮膚切開による高位精巣摘除術および周辺脂肪組織広範切除術を施行した.病理組織学的診断では切除検体に遺残腫瘍細胞は認められなかった.術後に実施した造影CTにて転移が認められなかったため,術後補助療法をおこなわずに経過観察の方針とした.初回手術後1年経過して再発や転移を認めていない.</p>

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参考文献 (8)*注記

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