歩行評価基準の一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Standard of Gait Evaluation
  • ―横断歩道の実地調査より―
  • ―by an actual investigation of crosswalks―

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説明

現在,歩行速度の評価基準には定まったものがない。例えば10m15秒,10m10秒あるいは健常人よりも若干遅めといったもので,その理論的根拠にも乏しい。<br>はたして社会生活をしていく上でこの速さで十分であろうか? という疑問から,少なくとも横断歩道を安全に渡れる速さがなければいけないのではないかと考えた。<br>そこで130ヵ所の横断歩道の青信号の点灯点滅時間を調べ,横断に必要な速さを算出した。その結果,9割以上の横断歩道を渡るには1m/secの速さが必要であることがわかった。これを歩行評価基準の一つとすべきであるし,訓練においてもこの速さを獲得すべきである。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 16 (4), 261-266, 1989-07-10

    一般社団法人日本理学療法学会連合

被引用文献 (4)*注記

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