外側側頭骨切除術を行った早期外耳道癌(ピッツバーグ分類cT1, 2)10例の検討

DOI Web Site 参考文献11件 オープンアクセス
  • 宮崎 拓也
    小倉記念病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 倉敷中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 岩永 健
    倉敷中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 水田 匡信
    倉敷中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 佐藤 進一
    倉敷中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 玉木 久信
    倉敷中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 大野 覚
    小倉記念病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 市丸 和之
    小倉記念病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical analysis of following laterial temporal bone resection for 10 external auditory canal carcinomas classified as cT1–2 by the Pittsburgh staging system

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説明

2007〜2017年に外側側頭骨切除術を行った早期外耳道癌(ピッツバーグ分類cT1, 2)10例を対象に術後合併症,治療成績について検討した。内訳はT1:8例,T2:2例で,組織型は全て扁平上皮癌,それ以外のものは除外した。観察期間は中央値41.6か月。術後病理診断で全て断端陰性で,術後追加治療を行った症例はなかった。術後合併症に顔面神経不全麻痺,創部離開,髄液漏を1例ずつ生じたが,いずれも救済可能で,永続的なものはみられなかった。1例で後発頸部リンパ節転移を認めたが再手術で局所制御が得られ,その他再発や遠隔転移を生じた症例はみられなかった。早期外耳道癌に対する本術式は安全で,有用な治療方法と考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 28 (2), 157-163, 2018

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (11)*注記

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