経皮的冠動脈形成術後急性冠症候群患者の退院後の適応過程における精神的健康

  • 土肥 眞奈
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 横浜市立大学医学部看護学科
  • 深堀 浩樹
    東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 慶應義塾大学看護医療学部
  • 大山 裕美子
    横浜市立大学医学部看護学科

書誌事項

タイトル別名
  • Mental Health during Adaptation among Patients with Acute Coronary Syndrome who are Discharged after Percutaneous Coronary Intervention
  • ケイヒテキ カンドウミャク ケイセイ ジュツゴ キュウセイカン ショウコウグン カンジャ ノ タイイン ゴ ノ テキオウ カテイ ニ オケル セイシンテキ ケンコウ

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抄録

<p>目的:経皮的冠動脈形成術後急性冠症候群患者の適応過程である刺激,反応,退院後の精神的健康を記述すること.</p><p>方法:発症・術後1か月以上経過した患者10名を対象に半構造化面接を実施し内容分析を行った.ロイの適応モデルに基づき患者の意識が最も注がれる焦点刺激を発症,治療,退院と定義し,刺激がもたらす反応,精神的健康,関連・残存刺激を記述した.</p><p>結果:関連・残存刺激として【心臓疾患に対し恐怖心をもっていた】等9カテゴリー,反応として【退院後も胸部症状があった】【無理はできなくなったという認識になった】等22カテゴリー,精神的健康として【再発の心配がある】【胸部症状の出現がトラウマとなっている】等6カテゴリーが得られた.</p><p>結論:精神的健康が低下する患者の存在が示唆され,対応として退院後にかけてのリスクの高い者のスクリーニングや発症経験の振り返り,胸部症状出現時の対応方法の教授が有効な可能性が示唆された.</p>

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参考文献 (6)*注記

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