客観的な体幹回旋可動域測定方法の考案

  • 濱窪 隆
    高知県立安芸病院リハビリテーション科
  • 明﨑 禎輝
    厚生年金高知リハビリテーション病院リハビリテーション科
  • 平賀 康嗣
    高知リハビリテーション学院理学療法学科
  • 野村 卓生
    大阪保健医療大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
  • 佐藤 厚
    高知女子大学生活科学部健康栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • The invention of objective method for measurement in the trunk rotation range of motion
  • キャッカンテキ ナ タイカン カイセン カドウイキ ソクテイ ホウホウ ノ コウアン

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抄録

本研究は,客観的な体幹回旋関節可動域測定方法を考案し,その妥当性について検討した.検者は,臨床経験21年目の男性理学療法士1名とし,測定補助者2名の協力を得た.被験者は健常成人男女3名(A,B,C)とした.測定項目は,レーザー体幹回旋角度測定法による左右体幹回旋角度,測定時間,動画解析ソフトを用いた左右体幹回旋角度とした.体幹回旋角度は自動運動で左右各10回ずつ測定し,測定前に被験者に対して体幹回旋角度を任意に変化させるよう指示した.そして,レーザー体幹回旋角度と動画解析ソフトを用いた体幹回旋角度をそれぞれ測定した.レーザー体幹回旋角度と動画解析ソフトを用いた体幹回旋角度の関連について,Pearsonの積率相関係数を用いて分析した.レーザー体幹回旋角度測定と動画解析ソフトを用いた体幹回旋角度との関係において,被験者A,B,Cの順に左体幹回旋はそれぞれr=0.92,0.92,0.98,右体幹回旋はそれぞれr=0.97,0.96,0.96の正の相関を認めた(p<0.05 ).レーザー体幹回旋角度の測定時間は,被験者A,B,Cの順に左体幹回旋角度4.9±0.6秒,4.1±0.7秒,4.4±0.5秒,右体幹回旋角度は4.7±1.0秒,4.1±0.6秒,4.5±0.5秒であった.これらのことから,本研究で用いた方法は体幹回旋関節可動域測定を行う上で妥当性の高い測定方法であることが示唆された.

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