木材業に着目した名古屋・堀川における水辺空間とその利用の変遷に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • TRANSITION OF WATERFRONT SPACES AND UTILIZATIONS WITH FOCUSING ON LUMBER INDUSTRY IN HORIKAWA RIVER, NAGOYA

説明

都市河川は人々の生活と密接に関わり,地域の文化を築いてきた.人と川の関わりの中から水辺空間がどのように規定され,変容したかを明らかにすることは,都市河川の在り方を考える上で不可欠である.名古屋市を流れる堀川は,木材の川として名古屋の発展を支えてきた.本研究では,堀川を対象にその空間を規定してきた木材業に着目して,水辺空間とその利用の変遷を追い,人と川の関係性を探った.史料調査,ヒアリング調査をもとに分析を行い,堀川では水際の条件に応じて多様な河岸施設が配置され,水面と背後地の連続性を有していたこと,水辺空間が一体的に利用されていたことを明らかにした.しかし木材流通拠点の外港への移転によって堀川沿いの木材業が衰退し,現在では水陸の連続性が失われ,人と川との関わりが見られないことが分かった.

収録刊行物

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参考文献 (3)*注記

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