能登半島東岸で2004年秋季に観測された大規模強流反復現象

書誌事項

タイトル別名
  • Large-scale periodic strong currents off the eastern coast of the Noto Peninsula observed in autumn 2004
  • ノト ハントウ トウガン デ 2004ネン シュウキ ニ カンソク サレタ ダイキボ キョウリュウ ハンプク ゲンショウ

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説明

<p>3つの台風が日本海上を相次いで通過した2004年秋季に能登半島東岸では大きな振幅を持つ周期的な流速変動が約1ヶ月間にわたって続いた。特に,台風0418号通過後の10日間の流速は,19.0~19.5時間の周期,50 cm s-1以上の振幅で変動した。この流速変動は半島東岸を北から南に伝播していた。水位と各層の水温は流速と同じ位相で変化し,南下流(北上流)時に上昇・昇温(下降・降温)していた。また,変動の卓越周期は各観測点の慣性周期に近く,1周期の間の流向の時間変化は時計回りであった。本論文では,半島東岸北部の変動には沖合で発生した近慣性内部重力波に起因する沿岸捕捉波の伝播のみが寄与しているが,半島東岸南部の変動には沿岸捕捉波の伝播のみならず富山湾から入射する回折波の寄与が大きいことを示す。また,連続して通過した台風により生じた近慣性周期運動が重なり合って,広い範囲で振幅が大きくなったことを示す。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 24 (4), 133-146, 2015-07-15

    日本海洋学会

参考文献 (2)*注記

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