ビート種子由来フェノール性アミド化合物は3T3-L1脂肪細胞における脂肪蓄積を抑制する

  • 金澤 匠
    千葉県立保健医療大学健康科学部栄養学科
  • 福士 幸治
    北海道大学大学院農学研究院
  • 知地 英征
    北海道大学大学院農学研究院 株式会社札幌アンチエイジングラボラトリー

書誌事項

タイトル別名
  • Phenolic Amides from the Seeds of Sugar Beet Inhibit Lipid Accumulation in 3T3-L1 Adipocytes
  • ビート シュシ ユライ フェノールセイ アミド カゴウブツ ワ 3T3-L1 シボウ サイボウ ニ オケル シボウ チクセキ オ ヨクセイ スル

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抄録

<p>ビート(Beta vulgaris L. var. saccharifera Alefeld)種子に含まれる2種類のフェノール性アミド化合物(N-trans-フェルロイル-3-O-メチルドーパミン,N-trans-フェルロイルチラミン)の生理作用について検討した.その結果,これらのアミド化合物は3T3-L1脂肪細胞でのトリグリセリド蓄積やin vitroでの膵リパーゼ活性を阻害した.特にN-trans-フェルロイルチラミンはN-trans-フェルロイル-3-O-メチルドーパミンに比べてより強いトリグリセリド蓄積抑制作用と持続性を示した.さらに本研究により,N-trans-フェルロイル-3-O-メチルドーパミンのトリグリセリド蓄積抑制作用が初めて明らかとなった.本研究の結果から,ビート種子由来フェノール性アミド化合物には膵リパーゼ活性阻害や脂肪細胞へのトリグリセリド蓄積抑制作用があることが明らかとなった.</p>

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参考文献 (15)*注記

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