新燃岳2017年噴火初期噴出物の硫黄同位体比の特徴

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タイトル別名
  • Sulfur isotopic characteristics of eruptive products in the early stage of the 2017 Shinmoe-dake eruption, Japan

説明

<p>新燃岳は、2017年10月11日に約6年ぶりに噴火した。噴出物の起源等を検討するため、10月11日と10月12日に降灰した火山灰を採取し、顕微鏡観察、XRD解析、硫黄同位体分析を行った。火山灰には、パイロフィライト等の粘土鉱物、変質岩片、黄鉄鉱、硬石膏、石膏、明礬石、石英、斜長石、単斜輝石、直方輝石、かんらん石、磁鉄鉱等が含まれる。火山灰の水溶性付着成分、硫酸塩鉱物成分、黄鉄鉱成分のδ34Sは、それぞれ+17.3‰-+17.5‰、+9.9‰-+13.2‰、-3.5‰--2.6‰であり、マグマから脱ガスしたSO2が帯水層等に混入する時の不均化反応に伴う同位体分別により生じたと考えられる。硫酸塩鉱物成分と黄鉄鉱成分の硫黄同位体比から算出した同位体平衡温度は342°C-434°Cであった。新燃岳の2017年噴火前には、火口下に400°C前後の酸性熱水変質帯が広く分布し、噴火によりこの変質帯が連続的に破壊されたと考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713025191296
  • NII論文ID
    130007520558
  • DOI
    10.14862/geochemproc.65.0_127
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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