戦後改革期IFELにおける道徳教育方法改革構想

書誌事項

タイトル別名
  • Plan of Moral Education Reform by IFEL During the Post War Period
  • 戦後改革期IFELにおける道徳教育方法改革構想 : 教育原理講座の研究収録に焦点をあてて
  • センゴ カイカクキ IFEL ニ オケル ドウトク キョウイク ホウホウ カイカク コウソウ : キョウイク ゲンリ コウザ ノ ケンキュウ シュウロク ニ ショウテン オ アテテ
  • ―教育原理講座の研究収録に焦点をあてて―

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抄録

<p> 本稿の主題はIFELにおける道徳教育方法改革の構想を明らかにすることである。これまで道徳教育史の分野でほとんど扱われてこなかったIFELにおける教育原理講座の研究収録を史料に、当時、IFEL内でどのような議論が行われ、研究成果が提出されたのかを検討する。研究の結果、ロサンゼルスの道徳教育「指導書」が大いに参考にされ、米国の影響を強く受けた改革構想になっていること。道徳教育方法について、「外面的律法性と一方的訓育主義」を反省し、民主主義における道徳教育を目指しているものの、具体的な方法は、ほとんどみられなかったこと。教育勅語や徳目主義への反省は不十分であったことが明らかになった。米国の道徳教育の紹介自体は意義あることであるが、その紹介に留まったことで当時の論争的テーマである修身科復活問題や社会科を中心とした道徳教育などに対して、明確な主張がなされていないことはIFELにおける道徳教育改革構想の限界である。</p>

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