地域在住の精神障害者が感じる居場所感が社会参加への関心に及ぼす影響

  • 糸島 弘和
    岡山県立大学保健福祉学研究科看護学専攻 公益財団法人慈圭会慈圭病院
  • 井上 幸子
    岡山県立大学保健福祉学部看護学科

書誌事項

タイトル別名
  • A Sense of Belonging and Interest in Social Participation: A Cross Sectional Survey of Community Residents in Japan Living with Mental Illness
  • チイキ ザイジュウ ノ セイシン ショウガイシャ ガ カンジル イバショカン ガ シャカイ サンカ エ ノ カンシン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>緒言:精神障害者が地域生活を継続するためには居場所が必要であると言われている.本研究は,精神障害者が感じる居場所感が地域定着や社会参加への関心に関連しているかどうかを明らかにすることを目的に実施した.</p><p>方法:A県内の通所施設を利用する精神障害者を対象に,自記式あるいは聞き取りで調査票への回答を依頼し,231名よりデータを収集した.独立変数を居場所感,従属変数を社会参加への関心とし,ロジスティック回帰分析を用いてオッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)を算出した.</p><p>結果:精神障害者の居場所感が高いことは,社会参加への関心が高いことに有意に関連しており,調整モデルでも同様の結果であった(OR 1.34, CI 1.20–1.49).居場所感尺度の3つの下位尺度は,いずれも社会参加への関心と関連があった.</p><p>結論:精神障害者の社会参加への関心を高めるためには,居場所感を高める支援が有効であることが示唆された.</p>

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