鼻部皮膚温度測定による知覚レベルおよび心理状態の予測

  • 隈元 美貴子
    山陽学園短期大学キャリアデザイン学科
  • 柳田 元継
    NTC技建 人間・環境開発部
  • Rodis M.M.Omar
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科行動小児歯科学分野
  • 假谷 直之
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科行動小児歯科学分野
  • 西村 美智子
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科行動小児歯科学分野
  • 松村 誠士
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科行動小児歯科学分野
  • 下野 勉
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科行動小児歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Prediction of Perceptional Levels and Psychological States by Measurement of Nasal Skin Temperature
  • ビブ ヒフ オンド ソクテイ ニ ヨル チカク レベル オヨビ シンリ ジョウタイ ノ ヨソク

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説明

コミュニケーション能力が発達途上にある小児の歯科診療において、歯科医は患児の心理状態を的確に把握する必要がある。これまでに、診療室レベルで鼻部皮膚表面温度と心理状態との関連性に関する研究が行われてきたが、複数のストレッサーが関係するため結果の解釈が困難であった。そこで本研究では、鼻部皮膚温度と心理状態との関連性を明確にするために、実験室条件においてストレッサーとして単一の氷刺激(手掌部)を用いて、痛みおよび不安の消長モデルの構築を試みた。実験期間中の知覚レベルおよび不安レベルをTime series Visual Analog Scale(T-VAS)および日本語版状態・特性不安検査(STAI)を使って調べた。また、鼻部皮膚温度は、サーモグラフィーを使って10秒毎に測定された。その結果、氷刺激による痛み等の知覚レベルおよび不安感が増大する時は、鼻部皮膚温度は低下した。また、氷刺激停止後に痛みや不安感が時間の経過とともに減少する時、鼻部皮膚温度は上昇し、刺激前の温度にまで回復した。また、実用性を考慮して、測定タイムポイントを数点に絞った場合も、温度変化の特徴をとらえることは可能であった。よって、これらの関係性を利用することで、サーモグラフィーによる鼻部皮膚温度の測定から痛みや不安のような心理状態の評価を行える可能性が強く示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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