北海道の地方都市(苫小牧市)の高校生の性意識、性行動に関する調査と性教育
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- 林 謙治
- 苫小牧泌尿器科・循環器内科 泌尿器科
書誌事項
- タイトル別名
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- Survey on sexual attitudes and behaviors of high school students in Tomakomai, Japan, and sex education
説明
2017年8月、苫小牧市及び近郊の高校三年生678名(男子272名、女子406名)を対象に東京都で行っていた田能村教育問題研究所式の質問(27問)の一部内容を変更した10質問で行った。2000年に行った調査と比較検討した。1)苫小牧の高校三年生の性交経験率は2017年での調査では男子44.0%、女子28.0%。2000年の調査より10%以上の低下を認めた。2)コンドームを用いた避妊率(2017年)は初交時で男女ともに70%前後であったが、2回目以降で50%前後と低下した。3)今どきの高校生の性知識の入手方法としてインターネットや携帯電話が普及し、性に関する情報源となっている。しかしSTIの認知度はHIVが90%以上と高いが、クラミジア感染症が65%前後と低く、性教育が十分に行われていないことが考えられた。結論、思春期の性教育はセックスの二つのリスクである「STI」と「望まざる妊娠」を理解させ、STI予防のために正しいコンドームを用いた避妊の啓発が必要である。
収録刊行物
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- 日本性感染症学会誌
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日本性感染症学会誌 29 (1), 9-16, 2018-09-30
一般社団法人日本性感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713026500864
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- ISSN
- 24342505
- 09170324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可