他者の表情観察を通した認知的共感と情動的共感の神経基盤

  • 山口 亮祐
    JA神奈川県厚生連相模原協同病院医療技術部リハビリテーション室
  • 宮本 礼子
    首都大学東京人間健康科学研究科作業療法科学域

書誌事項

タイトル別名
  • Delineating the neural basis of cognitive and affective empathy in adult women during a novel facial assessment and observation task
  • —成人女性を対象として—
公開日
2018-12-01
DOI
  • 10.11422/jscn.46.567
公開者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会

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説明

<p>共感は, 認知的共感と情動的共感に分類され, それぞれが補足し合って共感機能を担っている。本研究では, 同一刺激だが異なる教示条件を用いて, 認知的共感と情動的共感の神経基盤の相違点を明らかにすることを目的とした。右利きの健常成人女性16名を対象に快感情が喚起される顔写真を見る条件 (情動的共感) と, 提示された人の感情を想像する条件 (認知的共感) を施行中の脳活動を, 機能的磁気共鳴画像法を用いて検討した。その結果, 情動的共感に特有の活動として両側下頭頂小葉が賦活し, 感覚情報を基にした感情面のミラーリングの関与が示唆された。一方, 認知的共感に特有の活動として左下前頭回が賦活し, 表情の意図を推測する活動の関与が示唆された。下頭頂小葉, 下前頭回ともにミラーニューロンシステムの一部であり, それぞれの共感には同システム上の異なる部位が関与し, 共感機能を担っている可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 46 (6), 567-577, 2018-12-01

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

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