予想利益の精度と価値関連性—I/B/E/S, 四季報，経営者予想の比較—

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タイトル別名
  • 予想利益の精度と価値関連性--I/B/E/S,四季報,経営者予想の比較
  • ヨソウ リエキ ノ セイド ト カチ カンレンセイ I B E S シキホウ ケイエイシャ ヨソウ ノ ヒカク

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抄録

<p>米国では，市場における次期期待利益の代理変数として，複数のアナリスト予想の平均であるコンセンサス予想を用いるのが一般的であるのに対し，我が国では，大きく分類して，米国詞様のI/B/E/Sコンセンサス予想，出版社系アナリストの単独予想である東洋経済予想，そして経営者自らが公表する経営者予想の三種類の予想利益が利用可能である．本論文の目的は，これら三種類の予想の精度と価値関連性を調査することによって，三予想の優劣および市場の三予想利用度を比較検証することである．</p><p>結果は，我が国において利用可能な三予想利益の中では，東洋経済予想と経営者予想の精度が同程度で高くてI/B/E/S予想の精度が最も低く，そして市場はそれら精度の高い予想を正しく識別して株価に織り込んでいた．このことは，米国では一般的であるコンセンサス予想の使用が我が国においては不適切であることを示すものであり，また経営者予想がPublic Informationとして無償で人手可能な我が国における，I/B/E/S予想，東洋経済予想といった有償のアナリスト予想の価値に疑間を生じさせるものである．</p>

収録刊行物

  • 現代ファイナンス

    現代ファイナンス 18 (0), 141-159, 2005-09-30

    日本ファイナンス学会　MPTフォーラム

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