書誌事項
- タイトル別名
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- バイバイ タンイ ノ ヘンコウ ト カブシキ シュウエキリツ
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抄録
<p>本稿では,2001年10月から2005年3月の期間における日本企業による売買単位の変更(くくり直し)が株式収益率に及ぼす影響を検証している.くくり直しは企業のファンダメンタルズとは無関係であるにもかかわらず,売買単位引き下げのアナウンスから実施週にかけて市場収益率を平均4.94%上囮る株価上昇が観察されている.本稿では,くくり直し前後1年間の株式収益率を分析することにより,(1)くくり直し前の株式収益率には固有リスクに対するプレミアムが反映していたこと,(2)売買単位の引き下げにより,個人株主が増加し,固有リスク分散が進んだ銘柄ほど,プレミアムが低下していたこと,(3)小型株では固有リスク分散によるプレミアム低下の度合いが高いことを明らかにしている.これらの実証結果は,売買単位を引き下げて個人株主の参人を促すことが,固有リスクの分散を通してプレミアムを低下させる効果を持つことを示している.</p>
収録刊行物
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- 現代ファイナンス
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現代ファイナンス 25 (0), 3-22, 2009-03-31
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713029121152
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- NII論文ID
- 130007528294
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- NII書誌ID
- AA11480424
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- ISSN
- 24334464
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- NDL書誌ID
- 10299707
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可