明治中期の高等小学校理科における動物利用(1)

書誌事項

タイトル別名
  • Animal Use of Higher Elementary School Science in the Middle Meiji era (1)
  • 明治中期の高等小学校理科における動物利用(1)『史料開智学校』における理科教案の分析を中心に
  • メイジ チュウキ ノ コウトウ ショウガッコウ リカ ニ オケル ドウブツ リヨウ(1)『 シリョウカイチガッコウ 』 ニ オケル リカ キョウアン ノ ブンセキ オ チュウシン ニ
  • ―『史料開智学校』における理科教案の分析を中心に―
  • Analysis of Teaching Plans included in <i>Historical Materials of KAICHI School</i>

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抄録

<p> 『史料開智学校』の理科教案の分析をもとに、明治中期の高等小学校理科の中で利用される動物の種類及び利用される目的や方法等について明らかにした。動物種類の傾向としては地域に生息している動物の利用が主であり、動物の利用用途としては血液の観察、生活の様子の観察、外部形態の観察、他の動物との比較が主であった。ただしイカでは内部形態の観察、ネコでは肺を取りだし観察することも含まれていた。</p><p> 利用形態としては実物や標本、またはそれらに説明図を組み合わせて使うなどの方法がとられていた。実物を使う際には多くの場合殺さずに観察しているが、昆虫採集や肺を取りだし観察する活動では動物を殺す可能性があることがわかった。</p>

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