伝統の消費――京都市における町家保全と都市再生をめぐって――
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- 野田 浩資
- 京都府立大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Consuming Tradition: The Preservation of the Machiya (traditional wooden houses) in Kyoto City and Urban Innovation
- デントウ ノ ショウヒ キョウトシ ニ オケル マチヤ ホゼン ト トシ サイセイ オ メグッテ
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説明
<p>「京都」は1994年に世界文化遺産に登録された。本稿は,1990年代後半以降の京都市の景観問題,歴史的環境保全の軌跡を,「伝統の消費」という観点から論じる試みである。具体的には,「町家保全」と「まちなか観光」の動きを追跡することとなる。前稿(野田,2000)では,主に1990年代半ばまでを扱い,〈京都らしさ〉を求める「外からのまなざし/内からのまなざしの交錯」が,都市計画と景観保全に制度化されたことを指摘した。本稿では,歴史都市・京都をとりあげることによって,世界遺産という「外からのまなざし」によって,「古都という名称のテーマパーク化」が進行しつつあるという,悲観的な診断をもとに,グローバル化の進む現代社会において「外からのまなざし」「グローバルなまなざし」に抗した「都市再生」のあり方について考えてみたい。</p>
収録刊行物
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- 環境社会学研究
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環境社会学研究 12 (0), 57-71, 2006-10-31
環境社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713032292992
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- NII論文ID
- 110008726940
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- NII書誌ID
- AN10498448
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- ISSN
- 24340618
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- NDL書誌ID
- 8715672
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可