不安症治療におけるSSRIの作用機序の神経科学的理解

書誌事項

タイトル別名
  • Neuroscientific Understanding of the Mechanism of Action of SSRI in the Treatment of Anxiety Disorders
  • フアンショウ チリョウ ニ オケル SSRI ノ サヨウ キジョ ノ シンケイ カガクテキ リカイ
公開日
2018-10-31
DOI
  • 10.14389/jsad.10.1_20
公開者
日本不安症学会

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説明

<p>1999年に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が本邦臨床に導入されて,不安症の治療および病態の理解は大きく進歩した。選択性が強く,セロトニン再取り込み阻害作用以外の作用機序をもたないSSRIが不安症治療に有効であることから,脳内で細胞外セロトニン濃度を増やすことが,直接不安症の症状を改善させるということができる。さらに,不安・恐怖の神経回路が1993年以降に詳細に解明されたことを契機に,SSRIが扁桃体に作用し,その神経機能を抑制することにより抗不安作用をもたらすこと,その作用は5-HT1A受容体への刺激を介していることが動物実験で明らかになった。これらの動物実験から得られた仮説はfMRIを使ったヒトの画像研究でも支持されている。SSRIの作用機序解明により,不安症の病態と治療を神経回路,神経伝達物質の観点から不安症の病態を理解し,新規治療法を開発することが将来可能になることが期待される。</p>

収録刊行物

  • 不安症研究

    不安症研究 10 (1), 20-28, 2018-10-31

    日本不安症学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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