淀川城北ワンド群における外来魚駆除とその効果 -「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」を中心とした 多様な主体の連携事例-

書誌事項

タイトル別名
  • Eradication of invasive alien fishes in the Shirokita embayments of the Yodo River and effects thereof - Collaboration of various entities centered on the “Citizen Network of the Conservation of the Itasenpara bitterling in the Yodo River watershed”
  • ヨドガワ ジョウホク ワンドグン ニ オケル ガイライギョ クジョ ト ソノ コウカ : 「 ヨドガワ スイケイ イタセンパラ ホゼン シミン ネットワーク 」 オ チュウシン ト シタ タヨウ ナ シュタイ ノ レンケイ ジレイ

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抄録

淀川は全国有数の淡水魚類相の豊かな河川である。とりわけ、天然記念物のイタセンパラは淀川のシンボル的存在となっている。本種は各生息地で絶滅が危惧されているが、淀川でも外来魚等の大量繁殖により一時生息確認が途絶えた。この状況を打開するため、外来魚のオオクチバスやブルーギルを駆除し、イタセンパラを含めた多様な在来種が生息できる環境を回復させることが必要となった。水生生物センターでは様々な外来魚駆除技術の現地実証に取り組み、淀川に適した駆除方法を明らかにした。それらの方法を使って外来魚を駆除し、イタセンパラの生息する環境を取り戻すため、2011年に市民団体、企業、大学と行政機関など筆者らが所属する多くの団体からなる「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」が設立された。これまで、淀川城北ワンド群でイタセンネットを中心とした多様な主体の活動等によって、オオクチバス、ブルーギルが減少し、イタセンパラをはじめとする在来魚が復活した事例について報告する。

収録刊行物

  • 保全生態学研究

    保全生態学研究 23 (2), 307-319, 2018

    一般社団法人 日本生態学会

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