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- 向 伊知郎
- 愛知学院大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Adoption of International Financial Reporting Standards and Financial Statements Analysis
- IFRSs ノ テキヨウ ニ ヨル ザイム ショヒョウ ブンセキ ノ カダイ
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抄録
本研究の目的は,日本の会計基準がIFRSsを採用した場合に,日本の企業が公表する連結財務諸表の分析を行う上でどのような変化に注意する必要があるかについて,連結財務情報の質と価値関連性の視点から検討することにある。IFRSs適用の先行国であるオーストラリアおよびEU諸国と,IFRSsへの収斂を意識して会計基準の設定および改訂を進めてきた日本に焦点を当てて,それらの国々の企業の連結財務情報について比較分析を行う。分析結果では,IFRSsの適用により,オーストラリアおよびEU諸国の連結財務情報における利益の質および価値関連性は高められてきたが,日本の会計基準に従って作成された連結財務情報の利益の質および価値関連性は,それらの国々の企業以上に高いことが明らかになった。これは,今後日本がIFRSsを採用した場合,連結財務情報の利益の質および価値関連性が高まり続けるか否かについて注意する必要があることを指摘するものである。
収録刊行物
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- 年報経営分析研究
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年報経営分析研究 29 (0), 12-20, 2013-03-31
日本経営分析学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713038115456
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- NII論文ID
- 110009597571
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- NII書誌ID
- AN10565090
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- ISSN
- 24331988
- 09110747
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- NDL書誌ID
- 024714817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可