Bluetooth検知技術を活用した交通量推定

書誌事項

タイトル別名
  • A METHOD FOR ESTIMATING TRAFFIC VOLUME USING BLUETOOTH DETECTION

抄録

本研究では,同一条件下に設置された複数のBluetoothスキャナが検知するMACアドレス数の観測結果を用いた交通量推定手法を提案する.交通流中のBluetooth装備車の数,ならびにスキャナにより検知されるMACアドレス数は,それぞれBluetooth端末の装備率,ならびにスキャナの検知率によるランダムサンプリングの結果と言える.従って,単一のスキャナによる検知数は確率的なバラつきを有し,交通量の推定を困難にしている.本研究では,同バラつきを考慮する為,複数のスキャナによる観測結果を使用する.提案手法では,ある時間間隔に現れるMACアドレス数にポアソン分布を仮定し,検知されたMACアドレス数の尤度が最大となるように交通量を推定する.実交通データによる検証では,最大16%,最小1%の誤差率で交通量の推定が可能であることを示した.

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