有機化合物に対する塩化ビニル系遮水シートの遮蔽性能とその支配因子について

  • 石森 洋行
    国立環境研究所 福島支部,主任研究員(〒963-7700 福島県田村郡三春町深作10-2)
  • 遠藤 和人
    国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター,主任研究員(〒305-0053 茨城県つくば市小野川16-2)
  • 中川 美加子
    国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター,高度技能専門員(〒305-0053 茨城県つくば市小野川16-2)
  • 石垣 智基
    国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター,主任研究員(〒305-0053 茨城県つくば市小野川16-2)
  • 山田 正人
    国立環境研究所 福島支部,室長(〒963-7700 福島県田村郡三春町深作10-2)

書誌事項

タイトル別名
  • BARRIER PERFORMANCE AND ITS AFFECTING FACTORS OF PVC GEOMEMBRANES AGAINST ORGANIC COMPOUNDS IN WASTE LEACHATE
  • ユウキ カゴウブツ ニ タイスル エンカ ビニルケイシャスイ シート ノ シャヘイ セイノウ ト ソノ シハイ インシ ニ ツイテ

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抄録

廃棄物処分場浸出水中に含まれる有機化合物に対する塩化ビニル系遮水シート(以下,PVCシート)の遮蔽 性能と影響因子を調べるために,代表的な有機化合物25成分を含む液体を用いてPVCシートの拡散透過試験を 実施した.拡散係数と分配係数の2つを指標として拡散透過試験結果を整理したところ,オクタノール水分配 係数が大きい有機化合物に対して分配係数は高くなり,PVCシートが厚くなるにつれて分配係数は低くなる傾 向にあった。拡散係数は大部分の有機化合物に対して10-13 m 2/sオーダーであり,PVCシートの厚さとの相関性 は明確には認められなかった.分子量の大きいビスフェノールAに対する拡散係数は10-15 m 2/sオーダーであり, 一方で水和可能な1,4-ジオキサンは実験期間内ではPVCシートを通過することはなかった.

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参考文献 (4)*注記

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