血管内カテーテル治療後に生じた皮膚親水性ポリマー塞栓症

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タイトル別名
  • Cutaneous Hydrophilic Polymer Embolism after Endovascular Procedure
  • 症例報告 血管内カテーテル治療後に生じた皮膚親水性ポリマー塞栓症
  • ショウレイ ホウコク ケッカン ナイ カテーテル チリョウ ゴ ニ ショウジタ ヒフ シン スイセイ ポリマー ソクセンショウ

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説明

<p>90歳,女性.大動脈弁狭窄症に対して経カテーテル的大動脈弁置換術を施行された.術直後から両足底,足趾に紫紅色の網状皮斑,紫斑が出現した.病理組織学的に真皮上層の血管内に淡好塩基性の層状の異物の塞栓像を認め,カテーテルデバイスの親水性ポリマーコーティングによる塞栓症と診断した.皮疹は術後12日目までに自然消退した.本症は現在までに自験例を含め15例の報告があり,皮膚を含む様々な臓器に障害をきたしうる.血管内治療後の合併症としてコレステロール結晶塞栓症の他に親水性ポリマー塞栓症を念頭に置く必要がある.</p>

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