糖質制限食中に糖尿病ケトアシドーシスを発症した1型糖尿病の2例

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タイトル別名
  • Two cases of type 1 diabetes who developed diabetic ketoacidosis during low-carbohydrate diet.

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【症例1】33歳男性。入院16ヵ月前,糖尿病ケトアシドーシス(DKA)発症を機に1型糖尿病と診断,インスリン療法が開始された。糖質制限食を行っている医療機関を受診し,糖質制限食,イプラグリフロジン,メトホルミンが開始,インスリン療法が中止となった。入院2ヵ月前,アシドーシスをきたしたため経口薬は中止,糖質制限食は継続,インスリンデグルデクが開始となった。入院2日前にインスリン投与が中断され,DKAを発症した。【症例2】45歳女性。35歳の時に1型糖尿病と診断され,インスリン療法を行っていた。入院3週間前,糖質制限食を行っている医療機関を受診し糖質制限食,カナグリフロジンが開始された。入院2日前にインスリン療法が中止となり,翌日DKAを発症した。インスリン依存状態の1型糖尿病に対しインスリン療法を中止し,糖質制限食,SGLT2阻害薬に治療を変更することは有効性,安全性に問題があると考えられる。

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